“こと”に出会う

🎄国境を越えるクリスマスツリーの光✨5か国の大学生と共創しツリーに願いを!✨ 🎄

環境問題 #福岡 #イベント
APUサステイナビリティ観光学部 × 九州探検隊
✨🎄 2025クリスマスツリーSTORY 🎄✨

2025年のツリーは、グローバルな視点で環境問題について学ぶ学生たちとともに🎄✨

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大丸福岡天神店では、毎年多くの方々が足を運んでくださるシンボリックなクリスマスツリーを通じて、環境問題をテーマとしたメッセージ発信を行っています。

2025年のツリーは、九州・沖縄の「自然共生サイト」について広く紹介し、自然という私たちにとって大切な遺産を未来へつなぐための啓発活動の輪を広げていくことをテーマとしています。

 

「自然共生サイト」とは、「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」として環境省に認定されている区域のことをいいます。

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▲「自然共生サイト」認定ロゴマーク

 

九州探検隊は、熊本県山鹿市の和栗生産者グループと共に「やまが和栗ブランド化プロジェクト」に取り組んでいます。和栗生産者のみなさまが長年取り組んできた栗の栽培活動が生態系の豊かさを守ることに繋がっていると知り、環境省に認定を申請。令和7年3月に「やまが和栗の里」が「自然共生サイト」として認定されました。

 

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▲「やまが和栗の里」の生産者のみなさん

 

九州探検隊は、このような「自然共生サイト」を管理する人々が九州・沖縄に48団体※あると知り、ぜひそれぞれの取り組みや保全区域について知りたいと思いました。(※2025年10月1日現在)

 

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▲九州探検隊員と「自然共生サイト」認定事業者の田島山業株式会社様(大分県日田市)

 

 環境保全に取り組む人々とお会いしてお話を伺う中で、この九州・沖縄の「自然共生サイト」が価値のあるものだということを、もっと多くの人に伝えたいと思うようになりました。

 そこで、日頃から環境問題や持続可能な観光について学んでいる立命館アジア太平洋大学サステイナビリティ観光学部のインターンシップ生たちと、九州・沖縄の「自然共生サイト」を訪問することにしました。

 

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▲九州探検隊員とインターンシップ生たち

 

 立命館アジア太平洋大学は、世界の110の国と地域から集まった国際学生が全学生の割合の約50%を占める「マルチカルチュラルキャンパス」です。教員も2人に1人が外国籍で、常に世界を感じながら学べる環境にあります。

グローバルな視点を持ち次世代を担う存在である彼らに、ぜひ「自然共生サイト」について知ってもらい、その重要性を日本だけでなく世界に向けて伝えていってもらいたいと思ったからです。

学生たちによる「自然共生サイト」でのフィールドリサーチの感想

🍃🍃🍃DAY1 佐賀県の自然共生サイト訪問🍃🍃🍃

 

ラフキー・アウリア・セヴィオさん

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(APUサステイナビリティ観光学部1年/インドネシア出身)

 

 昨年、生物多様性の授業で自然共生サイトについて学びましたが、今回はその現地を実際に訪れることができ、とても貴重な体験になりました。別府から2時間かけて向かう途中、唐津ファームアンドフードのヒロアキさんが運営しているプロジェクト「Precious Plastic Karatsu」で行っているペットボトルのキャップを再利用してキーホルダーなどを作る活動について聞き、地域の環境意識の高さに感動しました。

 

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▲訪問先の「唐津ファームアンドフード」(佐賀県唐津市)は、ペットボトルのキャップをアップサイクルする「Precious Plastic Karatsu」に参画

 

 自然共生サイト認定区域内の「横枕農園」では、竹を燃やして無病息災を祈る伝統行事「鬼火焚き」について学び、文化と自然保全が結びついていることに驚きました。田んぼのそばにサンショウウオが生息していることも印象的で、人と自然が共に暮らしている姿を感じました。

 

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▲伝統行事「鬼火焚き」のための竹を切り出す竹林

 

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▲週末に稲刈りを控えて、豊かに実った稲穂

 

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▲農園付近を散策

 

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▲付近に住むサンショウウオや昆虫についてレクチャー

 

昼食では、「たのしい農家お百笑さん」で釜炊きのご飯と地元の食材を味わい、地域の恵みを実感しました。インドネシアにも豊かな自然はありますが、このように地域全体で自然を守る文化はまだ少なく、唐津の人々の自然への誇りと行動に深く感動しました。

 

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▲「自然共生サイト」に認定されている観光梅園「たのしい農家お百笑さん」(佐賀県武雄市)にて昼食

 

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▲全員1合を完食できるくらい美味しい釜焚きのごはん

 

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▲自然共生サイト認定の環境教育施設「いまり こまなきの里」(佐賀県伊万里市)も訪問

 

 

🍃🍃🍃DAY2 大分県の自然共生サイト訪問🍃🍃🍃

 

関谷恵茉さん

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(APUサステイナビリティ観光学部2年/広島県出身)

 

今回、大分県中津市にある中津干潟を訪問しました。1日の流れとしては、元・漁師さんのお店「陽だまり」でランチをいただき、その後「ひがたラボ」にて中津干潟に関する説明を受けました。そして「尾無の湿地」や「野依新池」、「植野池」を見学し、干潮時の干潟を散策しました。

 

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▲自然共生サイト認定「中津干潟(舞手川河口湿地)」にて

 

まず「陽だまり」でのランチでは、その日の朝に採れたカニや鱧カツバーガー、中津で採れた野菜を使った料理をいただくことができ、中津でこんなにも多数の魚や野菜が採れることを知るきっかけになりました。

 

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▲漁師さん、漁業協同組合さんによる中津の漁業資源についてのレクチャー

 

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▲海産物を中心に地元の食材をふんだんにつかった昼食

 

 そして、「ひがたラボ」でのレクチャーや干潟散策では、生物の多様さと専門的に研究されている方の知識の豊富さに衝撃を受けました。例えば、普通の道を歩いていると、その方が「このトンボは数が少なくて希少種なんだよ」などとすぐに気づき教えてくれました。私たちが普段生活している中で見かける生物が希少種である可能性があることを知ることができ、今度は中津干潟に生物を見に行ってみたいと感じました。

 

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▲「ひがたラボ」にてレクチャー

 

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▲自然共生サイト認定「尾無の湿地」付近にてレクチャー

 

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▲「尾無の湿地」(「野依池」と「植野池」の間)には希少なトンボ類が生息する

 

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▲自然共生サイト認定「中津干潟(舞手川河口湿地)」付近にてレクチャー

 

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▲干潮時の干潟には、カニ類、貝類などの多くの生き物が見られる。時にはカブトガニの姿も。

 

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 2人とも、それぞれの共生サイトで得た新鮮な気づきを語ってくれました。このフィールドリサーチで知ったことや感じたことについて、11月8日(土)のクリスマスツリー点灯式の場で、6人のインターンシップ生たちがこの体験をふりかえり、それぞれの想いを語ってくれます🎄🕯️

 

🎄11月8日(土)クリスマスツリー2025点灯式 開催情報🎄

 

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学生たちによるクリスマスツリーオーナメントの考案

 また、インターンシップ生たちは生物多様性を守ることの重要性を伝えるためのオーナメントのデザインを考案してくれました。

 

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環境省・九州地方環境事務所の自然環境調整専門官による「ネイチャーポジティブ(自然再興)」についての講話や、2022年より大丸福岡天神店のクリスマスツリーのデザインを手掛けているフラワーデザイナーの方々による過去のツリーデザインの事例を聞き、インプット情報をもとにディスカッション。

6人それぞれが考えた案を発表し合い、みんなで話し合ってアイディアを固めていきました。

 

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▲環境省・九州地方環境事務所の自然環境調整専門官による「ネイチャーポジティブ」についてのレクチャー

 

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▲フラワーデザイナーの方々によるツリーデザインのレクチャー

 

話し合う中で、自然という遺産を未来に繋げていきたいという願いを込めて、世界中の人が「幸福」や「祈り」をイメージする折り鶴をモチーフにすることを決め、「生命力」をあらわす赤を基調としたデザインを目指すことにしました。

 

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▲日本に生息する鶴はいずれも希少種となっている。

 

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未来を想う願いを込めて5か国の大学生と共創したクリスマスツリー。2025年の冬、ツリーの光が人と自然が共に生きる未来を照らしますように。

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